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古物商になって丸5年が過ぎました [お道具屋のしごと]

こんにちは 翠雀です。

房総ドライブの話題の途中ですが、1回他の記事をはさみます。

翠雀が古物商の許可を受けてから丸5年が過ぎました。

古物商の存在すら知らなかった私に、申請手続きから初めての市場デビュー、ヤフオクの出品の仕方、蚤の市のお手伝いまで面倒をみてくださった先生にこの場を借りて感謝申し上げます[ぴかぴか(新しい)]

ずっとお勤め仕事をしながらだったので、本腰を入れ始めたのはごく最近です。
それに伴って、市場へ仕入れに行く回数も増えてきました。
今は毎週2日程度出かけています。

古物商の申請の際、私の父から言われたことは

「どのような仕事をしてもかまわないが、それが世の中から必要とされるように心がけること」

そういわれた時に思い出したのは、ずっと以前に読んだ小説でした。


全一冊 小説 蒲生氏郷 (集英社文庫)

全一冊 小説 蒲生氏郷 (集英社文庫)

  • 作者: 童門 冬二
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2000/12/01
  • メディア: 文庫



タイトルは戦国武将の蒲生氏郷となっていますが、本当の主人公は近江商人です。
ある商人が天秤棒で行商に出る所から始まり、江戸の日本橋に大きな店を出すまでの物語です。

始めはなかなか上手くいかなかった商いですが、様々な事に気づき、商売人としての階段を登って行く過程に当時感銘を受けました。

近江商人というと、【三方よし】という考え方があります。
売り手よし、買い手よし、世間よし

売り手の都合だけで商いをするのではなく、買い手も満足し、地域の発展などにも貢献するというものです。

ネット販売だと対面とは違う難しさがあるのですが、出品するお道具はしっかりと検品しています。
特に茶碗はお湯を入れなければわからない臭いだとか水漏れがあります。
一度お湯につけたら、完全に乾くまで数週間を要しますのでその間販売できません。
このような検品方法をとらない業者も多いと思いますが、私なりの【誠実な商い】の一環です。

最近、市場で品物が無くなる(競りにかけられる前に万引きされる)という事がありました。
残念ながら、こういう事は珍しくはありません。 翠雀も競り落とした茶入れの象牙の蓋だけ盗まれてしまった事があります。

ただ、そういう事をする人は私の知らない誰かであったはずなのです。
なのにです、良く知る人が疑わしいということを聞いてショックを受けています。

「いったい誰が信用できる人なのですか?」
と先輩にグチをこぼしたら

「・・・とにかく、やられても自分はしない事。それしかないよ」 と。

ズル賢い人もいる烏合の衆の集りが市場なのかもしれません[がく~(落胆した顔)]

八重桔梗 白.JPG

雨の中、真っ白な花を咲かせた八重のキキョウです。

私も染まることなく、アップアップしながらも泳いでいきたいと思います。

まだまだヒヨッコですが、次の5年に向けて気持ちを引き締めて頑張ります[exclamation×2]


茅の輪くぐり.JPG

おまけの画像ですが、半年のケガレを祓う【夏越の祓え】をしてきました。

皆様のケガレも祓ってくれるようにお願いいたしました[わーい(嬉しい顔)]

大雨の被害が出始めています。
とにかく無事でいてください。
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