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平成の超絶技巧 須田悦弘展覧会に行ってきました [美術館・博物館]

こんにちは 翠雀です。

爽やかな秋の日に、4月にご紹介しました展覧会に行ってきました 紹介記事は⇒コチラ

ネタバレになりますので、これから行く方はご注意くださいね。


山の中腹にあるヴァンジ彫刻庭園美術館。


ヴァンジ彫刻庭園美術館.JPG

手入れの行き届いた芝生がフカフカで心地いい[ハートたち(複数ハート)]

展示棟の建物に入ると、さっそくありました[目]

クレマチス2.JPG

カメラの隣に。

こんな所にも

クレマチス3.JPG

クレマチス.JPG

展示室内はコンクリートの壁になっていて、そこから生えるように展示されています。

探す楽しみと見つけた喜び。

途中、作者の須田さんのインタビューが流れる小部屋に寄りました。

インタビュー部屋.JPG

どんな風に作るのか、また、作品のカタログなどを眺めながら一休み。

なんだか、左下の隙間が気になりませんか?

ここ

隙間.JPG

[目]覗きたくなりますよね

雑草.JPG

え~ ここにも~[exclamation&question] タイトルは雑草。

こういう遊びゴコロ  大好き[黒ハート][黒ハート]

あまりにも本物ソックリで、抜きたくなる[わーい(嬉しい顔)]

木でパーツごとに作ってから組み合わせるそうです。

睡蓮.JPG

庭園には、クレマチスや睡蓮が咲いていました。
今見てきた作品が、どれだけ良くできているのか再認識させられます。

池の睡蓮.JPG

庭のクレマチス.JPG

帰り際、ガーデンショップで可愛い小物を発見。

スズメ香合.JPG

雀ちゃんがちょこんと乗ったガラスの小物入れ。

香木を入れて香合に出来そうだなぁ と思って買いました。

スズメ香合2.JPG

夏の気軽なお茶会に使ってみたいな。

10月6日には須田さんご自身が実演されるそうですよ。
展示は10月末まで。

庭園のベンチに座ったら、風や鳥のさえずりなど自然の音しか聴こえませんでした。

同時に行こうと思っていた江之浦測候所は10月に計画中。

近年は秋が短くてすぐに寒くなってしまいますよね。
貴重な秋の日を楽しく過ごしたいものですね。
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畠山記念館 涼を愉しむ [美術館・博物館]

こんにちは 翠雀です。

畠山記念館で開催中の【涼を愉しむ 畠山即翁の朝茶の会】を観てきました。

お茶では、夏の暑さを避けて早朝に開催される朝茶(あさちゃ)と呼ばれるお茶会があります。
夜明け頃に始まる茶会で、いかに涼を感じてもらえるかに心を配るものです。

私も昨年参加しましたが、朝8時の開始だったのですでに暑く・・・[晴れ]
せめて5時までには始めなければ本来の朝茶は味わえないのかもしれません。

本展覧会は、昭和13年に上野不忍池弁天堂での朝茶に使われた道具が展示されていました。

お茶の展示で有名な畠山記念館。 なのに行くのは初めて。

畠山記念館.jpg

高級住宅街の中に見えてきました。

畠山記念館3.jpg

庭園内にはいくつものお茶室がありました。
外からは見学可能みたい。

エントランスにスリッパが並んでいて、ちょっとビックリ。 靴を脱ぐんですね。

畠山記念館4.jpg

畠山記念館2.jpg

館内は撮影不可でしたが、展示室内には畳敷きの部分もあり、そこに上がって展示を見ました。
畳に座るとちょうど茶室内で眺めるような高さに掛軸がかかっており、考えられた見せ方だと感心しました。

屏風や掛軸は目線がどの高さになるかで、だいぶ違うと思います。
どちらも畳に座って眺めて丁度良いように描かれていると思うのです。
もっと言えば、照明の明るさ(暗さ)も、描かれた時代の、例えばロウソクの灯りで眺めるのが一番絵師の狙いを感じられると思うのです。

日曜の午後でしたが数人のお客さんしかおらず、展示作品を一つ一つじっくりとながめることができました。

特に時間をかけて見たのは会記です。
即翁さんが道具組みや料理の一品一品まで熟考しているのを感じられました。
所々、書き換えられていました。

私が見たかった一つが花入れです。

錠花入.jpg

錠前は縦に使われていますので、横向きにするとそれだとわかりますよね。

以前、偶然手に入れた花入れが、仁清を本歌にした写しだと知り本物を見に行ったのです。
当時の朝茶では朝顔を入れたのですね。

ということで、私もマネしてみました。

朝顔2.JPG

別の花入れでは

朝顔3.JPG

朝顔.JPG

↑の銀色の花入れは特に気に入っているものです。
越前焼に銀を漆で貼りつけたもので、焼肌に細かい布目のようなデコボコがあるので銀箔がキラキラしてとても綺麗なのです。
一番効果的にキラキラするのは、ロウソクの灯りじゃないかと思うので、これは夜の茶会で使いたいと考えています。

もう一つ、朝顔を別の方法で飾ってみました。

朝顔4.JPG

これは、炉縁と敷板で作った飾り台。
私のアイディアを父が工作したものです。 邪道かな?
普段は風鈴を下げているのですが、丸い硝子の花瓶を釣ってみました。
テグスがあったら釣り糸が目立たなかったのに、銅線で下げたものだから見栄えが悪いですね[ふらふら]

この展覧会は9月17日までです。
お茶に感心のある方にはオススメです。 畠山記念館のHP ⇒ コチラ

来週は長袖の出番があるそうですよ。
秋はすぐそこですね。

皆様、良い一日をお過ごしください。
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観るべし 須田悦弘展覧会 [美術館・博物館]

こんにちは 翠雀です。

今日はオススメの展覧会をご紹介します。
私も絶対に行こうと計画中。

須田悦弘(すだよしひろ)さんの展覧会がいよいよ開催です[exclamation]

須田悦弘展覧会2018.jpg

会期が長いのが嬉しいですね。

2015年の記事でも触れていますのでよろしければご覧くださいね ⇒ コチラ
須田さんの作品との出会いはこの時だったのですが、もうすっかり魅せられてしまいました。
繊細で細密 大好きな柴田是真を思わせるような作品です。

展示方法もインスタレーションという、作品だけでなく空間と相まってより深く感じる事ができます。
また、会期中須田さんご本人による製作実演も予定されています。これは是非見たいですね[わーい(嬉しい顔)]

会場はヴァンジ彫刻庭園美術館。東名裾野インターの辺りだそうです。
詳しくは美術館のHPをご覧ください ⇒ コチラ

私は知らなかったのですが、クレマチスが主役のガーデンが一緒にあるそうです。
庭園も楽しめそう。

また、同時に行きたいのが江之浦測候所です。 

杉本博司.jpg

小田原と真鶴の中間あたり。
こちらも先の記事に書きました杉本博司さんが手がけた美術館です。
美術館という枠に収まっていないと思いますが、建物・空間・自然全てを愉しむ場所のようです。

江之浦測候所のHPは ⇒ コチラ

大人の空間につき、小学生までのお子様は入れません。
時間帯を区切って、人数も制限した完全予約制です。

この2箇所を日帰りで楽しむために、綿密な計画が必要です。
本当は温泉に泊まりながら行きたいところですが・・・

我が家の暴れん坊が

リンちゃん 箱.jpg

きっと大満足の両美術館。
どうぞ皆さまもお出掛けください。

今日も良い一日をお過ごしくださいね。
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薮内正幸美術館 今年ぜったい行こう! [美術館・博物館]

こんにちは 翠雀です。

年末に年間パスを買ったものの久しぶりに出掛けた自然観察センター。

センターに併設された公園には、しだれ桜が満開でした。

しだれ桜.JPG

ソメイヨシノよりピンク色が濃くて、私はこちらの方が好き。

人工の水路は散った花びらで埋め尽くされていました。

桜の花びら.JPG

センターに入るとすぐにミュージアムショップがあります。
何気なくのぞくと[目]

スズメノート.JPG

なにこれ~ なんてカワイイのでしょう[ハートたち(複数ハート)]

即購入!
中身は真っ白のノートです。 スズメへの愛を綴るのにピッタリ[わーい(嬉しい顔)]

コーナーを見ると、これは他の美術館の商品と説明がありました。

薮内正幸美術館 HPはコチラ

薮内さんは図鑑や絵本の絵を描く動物画家です。
私、存じ上げなかったのですが美術館のHPなどを見て、すっかりファンになりました。

動物への愛を感じるような優しい絵です。

HPでミュージアムショップのグッズが販売されていて
またまた素晴らしいものを見つけました~[exclamation]

すずめカレンダー.jpg

今年のカレンダーです。

悶絶するほどカワユイ[ハートたち(複数ハート)]

全部で59羽もいるそうです。

これも購入。

スズメとカワセミのポストカードも一緒にお願いしました。 額に入れて飾ろうと思います。

カワセミ ポストカード.jpg

翠雀はまさにこの二羽の組合せです。
美しいものとカワイイもの。
そういうものに溢れたお店にしたいと願いを込めました。

薮内正幸美術館の近くには、興味惹かれる観光地がいくつもありましたので
今年は是非出かけてみたいと思います。

肝心のバードウォッチング、本日のベストカップルは

仲良しの鴨.JPG

今日も良い一日をお過ごしください[わーい(嬉しい顔)]
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茶の湯展が開催されます 東京国立博物館 [美術館・博物館]

こんにちは 翠雀です。

まもなく東京国立博物館で特別展【茶の湯】が開催されます。
4月11日~6月4日

茶の湯展.jpg

専用HPはコチラ

今回の一番の話題は、曜変天目茶碗ではないでしょうか。
以前も見た事があるのですが、もう本当に美しいですよ[exclamation×2]

こんなに美しいものがこの世にあるのか~ しかも人が作りだしたのか、と感動したものです。
私は宇宙をイメージしたのですが、宇宙の映像など知らない時代の人達は何を想像したのでしょうね。

他にも国宝級のものが沢山あります。

大井戸茶碗 喜左衛門(きざえもん)もその一つ。

このお茶碗にはちょっとコワイ伝説もありますね。
加藤清正がこのお茶碗でお茶をのんでから亡くなったことから、清正公の呪いとか・・・
その後も持ち主たちが不幸な終末を迎えたとか・・・
最終的には大徳寺の孤蓬庵に納められています。
嘘かマコトか[exclamation&question]ですが、それほど人を惹きつけるということかな。

また、東京近代美術館では【茶碗の中の宇宙】と題した楽家の展覧会を開催中です。

専用HPはコチラ

4月11日からは無料のシャトルバスも運行されますので、展覧会のハシゴはいかがでしょうか。

好きな展覧会は一人でじっくりが良いですね[わーい(嬉しい顔)] 
みなさまも是非お出掛けください。
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大仙厓展に行ってきました 出光美術館 [美術館・博物館]

こんにちは 翠雀です。

お天気はいま一つですが暖かい千葉県です。

昨日、仕事の後で出光美術館に行きました。

大仙厓展.jpg

【大仙厓展】が開催されていて、金曜は19時まで時間延長されます。
そして昨日は18時から学芸員さんによる解説のある日でした。

仙厓(せんがい)さん(1750年~1837年)をご存じですか?
私は絵はどこかで見た事あったのですが、お名前は知りませんでした。

臨済宗のお坊さんで、笑いとユーモアを通して禅の教えをひろめた事で知られます。
パンフレットになった代表的な禅画は、【指月布袋画賛】ですが

禅の悟りとは如何なるものか?

を示しているそうです。

思わずニッコリしてしまう絵に添えられた言葉は易しい言葉ですが
いろいろと考えさせられるものばかり。

学芸員さんの解説を聞きながら、あれこれと思いをめぐらせました。

140点の作品がありましたが、その中でも特に心に残った作品は
【堪忍柳画賛】です。

大きく ‘堪忍’ と書かれた隣に強風に吹かれている柳の木が描かれており
それに添えられたことばは

『気に入らぬ風もあろうに柳かな』

心地よいそよ風の日ばかりではなく、耐え難い大風もあるであろうに
柳はさらりと受け流してやり過ごす。
我慢できない事をじっと耐え忍ぶことが、必要な時もあるのだよ、と語りかけます。

そして、もう一つ

大きな牡丹の花が描かれた【牡丹画賛】
添えられた言葉は

『うへて見よ 花のそだたぬ里もなし 心ろからこそ 身は畢しけれ』

何事もやってみなければ始まらない という事でしょう。
仙厓さんの最後のメッセージです。
後半の意味が今はよくわからないのですが、今はそれで充分。

1時間たらずの鑑賞となり、後ろ髪ひかれる思いで美術館を出ました。
1日中仙厓さんとじっくり向き合えたら良かっただろうな~と思いました。

会期は明日13日までです。
間に合う方は是非お出掛けください。きっと心に響く言葉と出会えますよ。

ちなみに図録を買いました。 解説も丁寧で読み応えアリです。

美術館を出て丸の内仲通りへ。
前日から始まったイルミネーションです。

丸の内仲通りイルミネーション.jpg

白一色でシンプルですが大人っぽいです。

そして三菱一号館の中庭に寄り道しました。

三菱一号館広場.jpg

三菱一号館広場ツリー.jpg

寒いけどキレイな季節です。

みなさま、良い週末をお過ごしください。

出品中の商品はこちら
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ワタシの知らない世界 根付の魅力 [美術館・博物館]

こんにちは 翠雀です。

先週と今週と2度も同じ博物館へ行ってまいりました[exclamation]

朝のスカイツリー.JPG

スカイツリーのふもとにあります。

タバ塩.JPG

たばこと塩の博物館です。

以前は渋谷にありましたが、1年前にこちらでリニューアルオープンしました。
今開催している特別展を見てきました。

たばこと塩の博物館.jpg

根付(ねつけ)というのは、印籠や煙草入れを腰から下げる際に、その紐などの先に付けて
帯に挟んだ留め具です。
江戸時代には実用品でした。
明治維新後、洋装になったり、巻き煙草が主流になったりして
実用品ではなくなっていきましたが、日本を訪れた外国人がこの小さな工芸品に魅せられ
多くの根付が海外に流出しました。

子供のてのひらにおさまる程の小さなものですが、驚きの世界が広がっていました[目]

展示は撮影禁止だったので、図録を買ってきました。

2度も行ったのは、講演会を聴くためです。
昨日は、日本根付研究会からの先生が約2時間お話ししてくださいました。

根付の歴史から始まり、名工といわれる森田藻己(もりたそうこ)の周辺について
分かり易く楽しい内容でした。

藻己という人は大正~昭和にかけての第一人者ですが
この人の作品は本当に超絶技巧です。

まず試作品を作り、オーダー主の希望を取り入れて
本番に臨むそうです。

当時の弟子の修業というのは11年間が平均らしいのですが
藻己に弟子入りすると
1年目 正しい姿勢で正座が続けられるようになること
2年目 小刀をきちんと砥げるようになること
3年目 やっと彫りを教えてもらえます

姿勢が大事だったり、道具が大事だったり
なんだか茶道にも通じるかも。
茶道では『位置の決定』が大切であると教わります。
道具と身体が定位置にピタッとおさまらないと具合が悪い。

話しがそれましたが、藻己は本当に良い作品にしか弟子に銘(作者の名前)を入れさせなかったそうです。
後々恥ずかしくなるようなものに名前を入れてはいけないという事ですね。

ある弟子は11年間で名前を入れたのは数個だったとか。

藻己自身の仕事も、彫っている時間より、小刀を砥ぐ時間の方が長かったと。
職人の中の職人って感じですね[exclamation]
すごいな~と感心するばかりでした。

そして、根付は浮世絵や歌舞伎などからも題材をとっており
そういう知識があるとより楽しめますね。幅広い知識が必要だな~。

講演では私の大好きな柴田是真の名前も出てきて
素晴らしい職人は繋がってるんですね。

気になる講演会が特別展期間中まだありますので、あと2回は行く予定です。
年間パス買って良かった[わーい(嬉しい顔)]

たばこと塩についての常設展示もハイテク化されており
私にはいろいろビックリでした。
今時の展示ってこういうものなのか[exclamation&question]

博物館の近くに面白いお店がありました。

タバ塩付近のお菓子屋さん.JPG

お城のような店構え。和菓子屋さんです。

森八さん.JPG

お土産にいくつか買いました。

森八 和菓子.JPG

この最中はすごいです!
餡がトロ~~りで、モナカが薄~い。 初めての最中でした。
次回も買おうっと。

根付というと、古物市場では象牙で出来たものが良く出ます。
市場でも高値ですので翠雀には手が出ませんが
根付の良し悪しのポイントが少しわかったような気がしています。
次からはそういう目で見て修業しなくては。

押上、浅草、錦糸町など、徒歩圏内なので
ぶらぶら歩きもオススメです。

今回、印象に残った言葉は

『持っていれば粋、持たなければ野暮』

皆さんも小さな根付の世界を覗いてみてはいかがでしょうか。

夜のスカイツリー.JPG
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