仕入れに行ってきました 茶席で使う愉しみ [お道具紹介]
こんにちは 翠雀です。
今日の千葉県は雨で寒い一日でした
お天気がいいな~と思いがちですが、古物市場の周りの田んぼでは
田植えが行われていて、稲には雨が必要だそうです。
4月20日は二十四節季の穀雨(こくう)でした。
秋には美味しいお米が食べられますように。
さて、今週は2つの古物市場に仕入れに行ってきました。
市場とは、なんと楽しい場所でしょう
次から次に様々な品物が流れてきまして、一瞬の判断で競り合います。
全てを手に取って見られるわけではありませんし
自分の前を通り過ぎるのはほんの一瞬。
翠雀などはまだまだ新参者ですし、良い席にはつけません
なので、まず手に取る事が出来ずに見た目で判断なわけです。
他の人が手に取ったのをのぞき見 老眼なので遠くは良く見える(笑)
そんな感じで、欲しいと思ったものの6割位を競り落としました。
4割は高値で諦め~
買うかどうかのポイントがあります。
①翠雀好みであること
②お茶席で使ったら絶対面白い
③後世に残したい (使命感をくすぐるもの)
④キレイにし甲斐がある
⑤お値段が見合う (これ大事)
思いつくのはこんなところです。
もちろん、好みじゃなくても売れそうなものっていうのも商売だからあるのですが・・・
そんな5つが揃ったものがありました じゃ~ん
買ったままの状態ですが、扇形の箱。
天板には蝶々の蒔絵。
側面には菊。
今は赤い菊に見えますが、これは下地の赤漆です。
赤漆の上に金箔や金粉をのせると、下の赤の効果で
金が明るく発色するのです。
今は金が剥げてしまったのですね。
流れる雲は赤漆の下地が使われていないので、
菊の方が明るく浮き上がっていたと思います。
おそらく江戸時代のものと思います。
元々は金一色で華やかだったでしょうね。
菊も扇も雲も吉祥文様です。
おめでた尽くし。
これを茶席でどんな風に使うかというと
まず茶室に持ち込む時は、扇の曲面がお客様に見えるように持ちたいと思います。
こちらの面の蒔絵を見ていただきたいのと
『あらっ、何かしら』
とまず思って欲しい
お客様の前で扇の要を正面に正してお出しします。
『あっ、扇なんだ』
と、お菓子はどこから取っていただくかといいますと
こんな風に引出していただくのです
写真では全部の引出しを開けてしまったけど
上の引出しから取っていただくのがよいでしょうね。
4人分のお菓子が入れられますが、少人数だったら2種類入れるとか
一番下はこんぺいとうや豆菓子を入れて、好きなだけ取ってもらってもいいかも。
もしくは一番上は黒文字という菓子楊枝を入れて
2段目からお菓子を3人分っていうのもいいですね。
珍しい器にワクワク
何が入っているのかなってワクワク
これは愉しんでいただけると思います。
市場で流れてくる1分位の間に、頭の中でめまぐるしく考えました~
幾らになるかな、買えるかな
いや絶対買うのだ
こういう時は心拍数が上がりますね(笑)
セリ人が発句(スタート価格)を言います。
何人かが金額を上げていきます。
そして翠雀の渾身の一声 ・・・大げさかしら
という訳で、無事にお持ち帰りとなりました
思わず『やった』と声がでちゃって、隣の人に聞こえたと思う
予算内で買えたので良かった~。
年月が経っていますので、直しもありますし
所々剥げたりしていますが、ダメージという程ではありません。
ポイント④のキレイにし甲斐というのも
丸の中は私が磨いた部分です。
実際観ると数段キレイになっているのですがわかりますか?
手触りもすべすべになりました。
これから隅々までキレイキレイにしてあげます。
どんなお菓子を入れようかな
どんなお道具と取り合せようか
一番喜んでくれそうなお客様は誰かしら
そんな事を考えながら掃除する。
これが一番愉しみな時間
市場で顔見知りの方とおしゃべりしていたら
その方も螺鈿とか蒔絵がお好きだそうで
やっぱりキレイにするのが好きだとおっしゃっていました。
道具愛
さて、明日からゴールデンウィークが始まりますね。
何かご予定はありますか?
お道具屋 翠雀は年中無休ですので、連休中も出品と発送を繰り返しますよ~。
明日も良い一日を
今日の千葉県は雨で寒い一日でした
お天気がいいな~と思いがちですが、古物市場の周りの田んぼでは
田植えが行われていて、稲には雨が必要だそうです。
4月20日は二十四節季の穀雨(こくう)でした。
秋には美味しいお米が食べられますように。
さて、今週は2つの古物市場に仕入れに行ってきました。
市場とは、なんと楽しい場所でしょう
次から次に様々な品物が流れてきまして、一瞬の判断で競り合います。
全てを手に取って見られるわけではありませんし
自分の前を通り過ぎるのはほんの一瞬。
翠雀などはまだまだ新参者ですし、良い席にはつけません
なので、まず手に取る事が出来ずに見た目で判断なわけです。
他の人が手に取ったのをのぞき見 老眼なので遠くは良く見える(笑)
そんな感じで、欲しいと思ったものの6割位を競り落としました。
4割は高値で諦め~
買うかどうかのポイントがあります。
①翠雀好みであること
②お茶席で使ったら絶対面白い
③後世に残したい (使命感をくすぐるもの)
④キレイにし甲斐がある
⑤お値段が見合う (これ大事)
思いつくのはこんなところです。
もちろん、好みじゃなくても売れそうなものっていうのも商売だからあるのですが・・・
そんな5つが揃ったものがありました じゃ~ん
買ったままの状態ですが、扇形の箱。
天板には蝶々の蒔絵。
側面には菊。
今は赤い菊に見えますが、これは下地の赤漆です。
赤漆の上に金箔や金粉をのせると、下の赤の効果で
金が明るく発色するのです。
今は金が剥げてしまったのですね。
流れる雲は赤漆の下地が使われていないので、
菊の方が明るく浮き上がっていたと思います。
おそらく江戸時代のものと思います。
元々は金一色で華やかだったでしょうね。
菊も扇も雲も吉祥文様です。
おめでた尽くし。
これを茶席でどんな風に使うかというと
まず茶室に持ち込む時は、扇の曲面がお客様に見えるように持ちたいと思います。
こちらの面の蒔絵を見ていただきたいのと
『あらっ、何かしら』
とまず思って欲しい
お客様の前で扇の要を正面に正してお出しします。
『あっ、扇なんだ』
と、お菓子はどこから取っていただくかといいますと
こんな風に引出していただくのです
写真では全部の引出しを開けてしまったけど
上の引出しから取っていただくのがよいでしょうね。
4人分のお菓子が入れられますが、少人数だったら2種類入れるとか
一番下はこんぺいとうや豆菓子を入れて、好きなだけ取ってもらってもいいかも。
もしくは一番上は黒文字という菓子楊枝を入れて
2段目からお菓子を3人分っていうのもいいですね。
珍しい器にワクワク
何が入っているのかなってワクワク
これは愉しんでいただけると思います。
市場で流れてくる1分位の間に、頭の中でめまぐるしく考えました~
幾らになるかな、買えるかな
いや絶対買うのだ
こういう時は心拍数が上がりますね(笑)
セリ人が発句(スタート価格)を言います。
何人かが金額を上げていきます。
そして翠雀の渾身の一声 ・・・大げさかしら
という訳で、無事にお持ち帰りとなりました
思わず『やった』と声がでちゃって、隣の人に聞こえたと思う
予算内で買えたので良かった~。
年月が経っていますので、直しもありますし
所々剥げたりしていますが、ダメージという程ではありません。
ポイント④のキレイにし甲斐というのも
丸の中は私が磨いた部分です。
実際観ると数段キレイになっているのですがわかりますか?
手触りもすべすべになりました。
これから隅々までキレイキレイにしてあげます。
どんなお菓子を入れようかな
どんなお道具と取り合せようか
一番喜んでくれそうなお客様は誰かしら
そんな事を考えながら掃除する。
これが一番愉しみな時間
市場で顔見知りの方とおしゃべりしていたら
その方も螺鈿とか蒔絵がお好きだそうで
やっぱりキレイにするのが好きだとおっしゃっていました。
道具愛
さて、明日からゴールデンウィークが始まりますね。
何かご予定はありますか?
お道具屋 翠雀は年中無休ですので、連休中も出品と発送を繰り返しますよ~。
明日も良い一日を
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