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煉り香を作りました [自宅でお茶事]

こんにちは 翠雀です。

みなさまはお香って楽しんでいますか?

お線香のように細いスティック状のものなどは扱いやすいですね。

お茶席ではこのようなお香が使われます。

今日庵好み 香.JPG

私が使っているのは鳩居堂製で家元好みの香りです。黒くて丸い玉状のお香が入っています。
これはパウダー状の香木などをこねて作るので、煉り香(ねりこう) と呼ばれています。

先日、煉り香作りの体験をしてきました。

沢山のお香.jpg

お香いろいろ.jpg

白檀や沈香、梅、黒文字などの香りのする木から、貝なども使われるそうです。

練り香作り2.jpg

お料理の計量スプーンの1/10位の大きさのスプーンたち。
まずはベースとなる沈香と白檀を、慎重に量りながら乳鉢に入れていきます。

この2つはほとんどのお香のベースとなるそうで、沈檀(じんだん)といわれるそうです。
わたしは沈香の比率を多めにしました。

入れては擦るを繰り返し。

練り香作り.jpg

水を加えて粘土状にしてから小さなお団子を作ります。

そして完成[exclamation×2]

練り香完成.jpg

素敵な桐箱もいただきました。

今回のレシピはこちら。

練り香レシピ.jpg

これで完成でも良いのですが、ハチミツに梅肉・日本酒を混ぜたり、まぶしたりすると更に良いそうです。
平安の昔は、梅の木が庭にあるのはセレブの象徴だったらしく、また、ハチミツもあったそうです。

お茶席では練り香は寒い時季に使いますが、私は季節を問わず楽しんでいます。

香炉.JPG

こちらが私の香炉です。 松ぼっくりのツマミがカワイイでしょ。

蓋を開けると、灰が入っています。 炭の燃え残りも入ったままでした。

香炉2.JPG

練り香も香木も、直接火を付けるのではなく、小さな炭を灰に入れて温まった灰に乗せて香りを燻らせます。
これを空薫 (そらだき) と言いまして、銀葉などを使わない手軽な楽しみ方です。

お香作りの体験を検索してみたら老舗のお香屋さんでもやっていました。

私が体験したのは、谷中にある桐箱屋さん『箱義』さんです。HPはコチラ

先生の竹中まやさんは親しみやすく、知識も豊富で楽し時間を過ごせました[わーい(嬉しい顔)]

6月もあるようなのでお問合せしてみてくださいね。

コーヒータイム.jpg

箱義さんでは素敵な空間で美味しいコーヒーもいただけます。
翠雀はお道具用の桐箱を買ったりしますよ。 細かいサイズ展開なので、ピッタリの箱が見つかります。

谷中ぎんざをブラブラして、ネコちゃん発見。

谷中のねこ.jpg

楽しい一日でした[ぴかぴか(新しい)]
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茶室開きをしました ⑤ お茶碗とお土産 [自宅でお茶事]

こんにちは 翠雀です。

すっかり放置してしまった『茶室開きシリーズ』
今回やっと完結[exclamation&question]

茶室開きの⑤です。

過去の記事
茶室開きをしました ④ これも茶懐石?
茶室開きをしました ③ 本席
茶室開きをしました ② 我が家の待合
茶室開きをしました ①
初めての茶事を目指して

茶懐石もなんとか終わり、いよいよお茶の時間に。

濃茶と薄茶を差し上げました。
その時の写真がないので、後日お道具だけ記録に撮りましたものを紹介します。

まず濃茶には黒楽茶碗

黒楽茶碗.JPG

佐々木松楽さんの作で、銘は無尽蔵

箱書き.JPG

無尽蔵とは、尽きる事のない蔵。
禅語では【無一物中無尽蔵】という言葉があって
一物も無い世界に全てがある というような意味かしら?
執着を捨てれば手に入れる事ができるとか?

〇円相が描かれていますが、円相は悟りを表すそうです。

選んでおきながらなんですが、私にはまだまだ本当の意味は理解できません。

薄茶のお茶碗はちょっと気軽なものにしました。

和歌茶碗2.JPG

細かい字で何やら書かれています。
利休和歌と題された、いわゆる利休百首が書かれています。
あまりに細かい字なので、ルーペを持ち出して見ていただき、茶室に笑い声も。
お茶碗の外側には

和歌茶碗.JPG

金扇の中の歌は
【和寿(わす)られぬ 抹茶の友に よい甘味】

来ていただいたお客様3人は私のよきお茶仲間。
この日の事はずっと覚えておいていただきたいと思いを込めて選びました。

もう一椀

鳥獣戯画茶碗.JPG

鳥獣戯画が描かれたお茶碗は、中学生の時に入門した先生がくださったもの。
私のお茶の道の第一歩を導いてくれた先生です。
うさぎが可愛くて当時大好きだったのを思い出します。
今回の茶室開きの為に実家から持ってきました。

他にも風炉とお釜も当時先生に選んでいただいたものです。

そして、今回は引き出物といいますかお土産を用意しました。

お菓子の型.JPG

こちらの菓子型を手に入れてから作ってもらう機会を待っていました。

引き出物.JPG

一つが手の平ほどあって大きいのですが、いつもの和菓子屋さんに無理を言ってお願いしました。
本来は乾いた打ち菓子用の型なので、練きりを抜くのは大変だったそうです。

中の餡も味を変えて欲しいと頼んで、一つはメープルシロップで味を付けてくれました。

紅白の梅 梅の花は私の一番好きな花です。

利休さん、二人の師匠、そして来てくれたお茶仲間への感謝を道具組に込めたつもりです。
自宅茶事の第一歩は反省ばかりでしたが[あせあせ(飛び散る汗)] これから私らしいお茶事を探して行きたいと思います。
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念願の置水屋を買いました [自宅でお茶事]

こんにちは 翠雀です。

茶室には水屋(みずや)という台所のような支度部屋が付随しているのですが
建築時からそのように設計されたり、途中でリフォームしないかぎりお家には無いと思います。
水道や下水の設備がいりますのでね。

春に茶室披きをしたものの、水屋の体裁が整っていなかった我が家。
和室の隣に広縁があるので、レイアウトとしては水屋にぴったりで
そこが気に入ってこの家を借りたのに・・・活かせていないのが残念でした[ふらふら]

置水屋があったらな~

ずっとそう思っていました。

置水屋とは

カタログ 置水屋.JPG

このようなタンス状のもので、水道設備が無い所に置いて使うものです。
その日に使う道具だけを並べると、お茶事がスムーズに進行するのです。
火のもの(炭など)は上に、水に近いものは下に、ものの置き場所が決まっているので
探さなくて済むわけですね。

しか~し、お値段にご注目[目]

か 買えませんよね・・・ なかなか。

DIYで棚を作ってみようか、そう考えていたのですが問題は排水。
悩みどころでした。

それが先日の市場でついに見つけたのです[exclamation×2]
古物商になって3年。
ずっと探していたのにまったく出てこなかった置水屋。

これは絶対買わなければ[手(グー)]
こういう時は誰よりも先に声を出さなければなりません(買う気マンマンをアピール)
めったに出ないものなので、他からも声があがります。

ここで逃したら次にいつ出会えるかわからないので、負けるわけにはいきません。

えーい これが最終価格だ[有料] とばかりに打ち出した金額で見事落札[exclamation]

やりました[手(チョキ)] ついに買えました[グッド(上向き矢印)]

置水屋.JPG

ほとんど使っていないと思われる位、杉の香りがして艶もあります。

問題の排水はというと

置水屋2.JPG

このようなスノコから、下の引出しに落ちる仕組みです。
引出しの内側には銅版が貼られているので、貯まった水を捨てるというわけです。

ところで、本体のタンスはどこにあるかというと・・・・
まだ市場に置いてあるのです。

車に積めると思ったのですが、僅かにサイズが合わず積むことを断念。
先輩に手伝ってもらい、熱い中汗だくになりながら試みたのですが
あと少しの所でひっかかってしまいました[あせあせ(飛び散る汗)]

昨夜近所のレンタカー屋さんで、車の内寸を測り、トヨタのBbを予約しました。
12時間で3000円。夏休みで普段より500円割り増しとのこと。
次回はこのレンタカーでお迎えに行ってきます。

さて、久しぶりに登場の子猫のリンちゃん。
元気いっぱいに過ごしています。

こんなマンガのようなこと、ホントにあるんですね。
私の手芸コーナーで毛糸玉に絡まっていました。

リンちゃん.JPG

今日も良い一日をお過ごしくださいね[ぴかぴか(新しい)]

出品中の商品はこちら

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茶室開きをしました ④ これも茶懐石? [自宅でお茶事]

こんにちは 翠雀です。

茶室開きの④です。

過去の記事
茶室開きをしました ③ 本席
茶室開きをしました ② 我が家の待合
茶室開きをしました ①
初めての茶事を目指して

『勝手を見つくろいまして、粗飯を差し上げます』
と挨拶して懐石がスタートします。

折敷(おしき)というお盆のような黒漆の膳に、飯椀・汁椀・向付の3つをのせて運び出します。

今回はこのような感じ。
お料理の写真を撮る余裕がなくて、器だけの紹介になってしまいますが[ふらふら]

茶懐石 御膳.JPG

お椀だけ[exclamation&question] いくら粗飯とはいえ・・・・
お客様はそう思ったかもしれませんね。

お椀は桃蒔絵です。 かわいいでしょう?

桃の蒔絵お椀.JPG

すぐに次を持ち出しました。

茶懐石 箱弁当.JPG

これはお一人に一箱ずつあります。箱弁当と呼ばれるそうです。
お客様から『ステキ~』という声をいただき、ニンマリの私[グッド(上向き矢印)]

下の引出しからお膳に乗せてお召し上がりいただくようにご案内しました。

茶懐石 向付.JPG

これで本来のお膳の体裁が整いました。

汁椀は白味噌と赤味噌の合わせ汁のお汁に実としてちくわぶを入れました。
生麩が使われる事が多いですが、ちょっと意外性を出して。

ご飯は本来は何回かに分けてお櫃をお出しするのですが、今回は一度によそわせていただきました。

お刺身はサクで買ってきたものを切って盛付けました。
マグロと肉厚の赤イカで紅白にしました。

懐石では向付(お刺身)はお酒が出てから箸をつけますので、
すぐにお酒をお出しします。

引き杯.JPG

杯台(はいだい)に杯をのせて、お銚子は本来は燗鍋(かんなべ)といって銅や鉄などで作られたものですが、持っていないのでお屠蘇用のお銚子を使いました。
お燗した日本酒を召し上がっていただきました。
杯台と杯はペリー来航の年(1853年)のものですが、傷みもなく大事にしたいと思います。

続いて煮物椀という茶懐石のメイン料理になるのですが、ちょっと手がまわらず省略[がく~(落胆した顔)]
材料は用意していたのですが、予行練習する時間が無くぶっつけ本番の自信もなくて。。。
エビしんじょうを作ろうと思っていました。 これは次回への課題。

お料理の方は、一つ上の引出しに続きます。

茶懐石 焼き物.JPG

ここには、卵のくん製と一緒に鴨のローストを入れました。
鴨は練習したので、当日の朝も上手に焼けました[わーい(嬉しい顔)]
卵のくん製は買ったものですが、殻付でくん製されているので香りが強すぎず黄身も程よくトロっとしていて美味しかったです。

器はこれなのですが、どう思いますか?

池に見立てた器.JPG

ガラス製で木を輪切りにしたところなのですが、私は池と水面に見立てて鴨を乗せたのです。
ちょっとお客様にはわかりにくかったみたい[あせあせ(飛び散る汗)]
ガラスの下に水色の紙かなにかを敷けばもっとそれっぽく見えたと思います。

一番上の大きい引出しは天ぷらです。

天ぷら.jpg

竹のざる?の上に懐紙を敷きました。

ふきのとう、たらのめ、変わりだねでアイスプラント 淡路島の藻塩を添えました。

続いて八寸と箸洗いです。
八寸は海のものと山のものになりますが、今回は海:からすみ、山:チーズにしました。
からすみはお客様からのおもたせです。大きくて艶の良い立派なからすみでした。

チーズはくせのないものにして、生コショウの塩漬けを添えました。
山椒やケイパーみたいな感じですが、辛さというより口の中がサッパリ清涼感があります。
箸洗いは、ほんのちょっぴりのお塩を入れた白湯にアラレ(お茶漬けに入っているツブツブ)を浮かべました。

二の膳っぽい足付きの小さなお膳。 なかなか良いと思うのですがどうですか?

八寸と箸洗い.JPG

茶懐石では足のないお膳を畳に置くのですが、日ごろから私はちょっと食べにくいと感じているのです。
今回も足のないお膳と足付のお膳と並べてみて考えた結果、このお膳にしました。

江戸初期の武家茶人・金森宗和が好んだことから、宗和膳と呼ばれています。
優美な茶風から姫宗和と呼ばれたのもわかる気がします。
今回のお椀や箱弁当との取り合せとしてはピッタリだったのではないでしょうか。

夜、お料理の残り(切れ端)を盛り合せて一人でいただきました。

懐石の残り物.JPG

懐石の残りもの.JPG

反省点も多々ありますが、今日のところはこれで良しとしておきます。

次はお菓子とお茶の道具をご紹介したいと思います[わーい(嬉しい顔)]
長くなってスミマセン。
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茶室開きをしました ③ 本席 [自宅でお茶事]

こんにちは 翠雀です。

久しぶりの雨になり、気温も高めの朝です。

自宅茶事の続きです。

待合から本席へ入っていただきました。

本席.JPG

この部屋は茶室として作られたわけではありませんので炉がありません。
また、畳の敷き合せも、畳縁も茶室にマッチしていません。
敷き合せは一人で変えられるのかしら? 上手くいくか不安だったので今回はこのまま。

長時間の正座が辛いと思い、こちらにも毛氈を敷きました。
クッション性と暖かさが向上したようです。

床の間はこのように。

床の間.JPG

掛軸は利休さん。
書かれているのは、秀吉の宮中茶会に同行する際、利休という居士号を賜りましたが
参禅の師である古渓和尚がこれを喜んで送った頌です。
本物は表千家さんにあるそうです。

この写しは良く売られていますが、お茶をされる方は一つお持ちになると良いですね。
お席の格がちょっと上がる感じがします。

同時に花入れも飾ってしまいました。

今宵のあるじ 花入.JPG

この花入れは『今宵のあるじ』という銘のついたものの写しです。
利休さんが所蔵していたもので、秀吉が銘を付けたというエピソードがあります。
お客様にはその話をさせていただきました。
汲出し茶碗の桐文は秀吉につながるのだけど、気づいてもらえたかな?

生けたのは梅と菜の花です。
実家の家紋で、私の着物には梅の紋を入れています。
子供の頃から香りも花も大好きなので、実家から切ってきた枝を入れました。
菜の花は利休さんが好んだ花ときいています。
この日は命日も近かったので、菜の花を選びました。
数日前に花屋さんで鉢植えの菜の花を買いまして、当日の朝に入れました。

炉が切れない我家の茶室。

長板総荘り.JPG

風炉を据えましたが、風炉は年間を通して使えるとの事なので
炉が切れない場所でもあきらめずにやってみましょう。
場所も移動可能なので、炉よりも色々と趣向を凝らすことが出来るかもしれません。

これは長板総荘りといいますが、葡萄棚が描かれた皆具(水指や建水など)は
茶名をいただいた折に師匠からいただいた記念品です。
季節は違うのですが、茶室開きにはふさわしいと思いました。

なんとか炭点前をやりまして、香合をご覧いただきました。

香合 塔猿.JPG

染付の香合で、銘は『塔猿』

塔というのは五重の塔などの一番てっぺんの部分を相輪(そうりん)というそうですが
それに猿がしがみついているのです。
この意匠が何を表しているのか、かなり調べましたがわかりません。
京都の窯元に電話してみましたが、番号が変わっているみたい・・・[もうやだ~(悲しい顔)]

今回はその愛らしさと今年の干支、私の干支 って事で使いました。

次はいよいよ茶懐石です。

今日も良い一日をお過ごしください[わーい(嬉しい顔)]
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茶室開きをしました ② 我が家の待合 [自宅でお茶事]

こんにちは 翠雀です。

茶室開きの続きです。

今回は『正午の茶事』をベースに行いました。
正午の茶事は様々なシチュエーションを想定して定められた七つの式の内で
最もフォーマルなもので、お茶事の基本となるものです。
今回のような席のお披露目には正午の茶事が最適だと思います。

お客様は、到着したら待合(まちあい)という部屋に入ります。

その前に寄付(よりつき)という身支度を整えるスペースがあると良いのですが
今回は割愛してしまいました。
玄関ホールといっても小さなスペースですが、乱れ箱など置いたら
それっぽい雰囲気になったかもしれません。これは次回の課題。

待合のしつらいとしては、掛軸と煙草盆になります。
茶室内にも掛軸がありますので、それよりは軽めのものを選びます。

今回はこちら。

待合の掛軸.JPG

『茶是長寿友』 茶は是 長寿の友
そのまんまのわかり易い言葉[わーい(嬉しい顔)] 

そしてお客様には白湯をお出しします。
今回はこんな風にしてみました。

汲み出し 桜湯.JPG

塩漬けの桜で桜湯です。 軽く洗いましたので、塩気は薄め。
でも香りがとっても良かったです。

この白湯を汲出し(くみだし)と言いますが、汲出し茶碗はこんな感じ。

桐文 笠原窯.JPG

美濃で室町時代から続く笠原窯のものです。

桐の文が描かれているのですが、この文様が本席に関連してきますので
このお茶碗にしたのです。

待合の全景です。
ホントに簡素なものですけれど、これでも何とか出来る事を紹介したく
写真を載せますね。

寄付&待合.JPG

ダイニングの一角を、オフィス用のパーテーションで囲いまして
毛氈を2枚敷きました。
3畳ほどのスペースが作れました。
奥が本席になりまして、ガラス戸の先は広縁なので、ゆくゆくは水屋にするところ。
現在は道具置き場になっています[あせあせ(飛び散る汗)]

道具市場で屏風を仕入れて囲いを作ろうかとも考えたのですが
慌てて探しても良い物が見つからなかったし、この無機質感も悪くないように思えてきました。
このパーテーションは知り合いの会社で不要になったのを引き取ってきたもの。
運ぶのが大変でしたが、上手く活かせて良かった~[手(チョキ)]

白湯を召し上がっていただいたら、外の腰掛待合へ進み
つくばいで手や口を清めていただくのですが・・・

庭は雑草が生い茂り、つくばいも無いし、風情のかけらもありませんので
すぐに本席へ進んでいただきました。

早く庭もきれいにしなきゃ[ふらふら]

待合だけでも我が家風が丸出しですが[がく~(落胆した顔)] 本席では更にオリジナリティが。。。

③へ続きます。

今日はお雛様ですね。 桃の花くらい飾りましょうか。

良い一日をお過ごしくださいね。
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茶室開きをしました ① [自宅でお茶事]

こんにちは 翠雀です。

早いもので2月も終わりですね。

今月は母が入院して、実家を行ったり来たり[車(セダン)]している内に
あっという間に茶室開きの日になってしまいました。

早めに準備・・・わかっていたけど初めてなもので
間際になって足りないものが発覚したり、やっぱりバタバタしました[ふらふら]

自宅でお茶事をしてみようと思う方の為に、自分の反省会も兼ねて
記録しておこうと思います。
といいましても、今回のは我が家流のところが多々あります。
何回かに分けてお話しします。

まず決めること。

【お茶事のテーマ】

今回は茶室開きでした。
本格茶室ではありませんが自宅の8畳の和室でお茶を点てられるようにしたものです。
その部屋の使い始めという意味での茶室開きです。

【お客様を決める】

私のように不慣れな人は、2~3人のお客様が適当だと思います。
今回は3人のお客様をお招きしました。

【道具組を考える】

テーマに沿ったもので組合せを考えます。
といっても全てをマッチさせるのは難しいと思いますので、所々でも十分だと思います。
これは一番時間がかかる作業でした。
まずお軸を決めましょう。

【お料理を考える】

簡単であっても手作りの一品を用意すると話題も広がりますし
気持ちが伝わると思います。
全部用意しようと意気込まず、買ってきたものを取り入れるのが良いです。
ご飯とお汁、煮物椀が手作りできたら十分ですよ。

【部屋を整える】

お茶室だけでも良いですが、寄付き・待合っぽい場所があると尚良いです。
本席に入るワクワク感の為にも、是非がんぱってスペースを工夫してみましょう。
先生に聞いた話では、玄関のちょっとしたスペースを寄付きにしたお茶事に
行かれたことがあるとか。
『ご亭主の工夫に感心しました』
とおっしゃっていました。

【妥協を認める】

変な言葉ですが、出来ないことを頑張っても前に進みません。
本来はこうだけど、今回はコレでやってみようと思える事が大切です。
最初から完璧には出来ませんもの。

その代り、これは[exclamation]っていう見せ場を考えましょう。
お客様が『面白い、すごい、こんなの初めて』と感じてもらえる事があれば
それが印象に残ります。
私はお土産を用意する事にしました。

【タイムスケジュールを作る】

当日までの日別のものと、当日の細かい時間割を作りましょう。
実は私は頭の中で考えていて、紙にしなかったのが失敗でした。

お天気によっては出来なくなってしまう事もありますので
日別のものは余裕を持たせるのが大事です。
私は母の入退院で想定外に日にちが過ぎてしまいました[あせあせ(飛び散る汗)]
大事に至らなかったので無事当日を迎えられました[わーい(嬉しい顔)] でも前日はほぼ徹夜で準備。

当日のスケジュールも大事です。
ダシを引く、ご飯を炊く、水を打つ、炭をおこす、お茶碗をぬるま湯に浸ける等々
全てのことを書き出します。
その中に、自分の仕度も入れましょうね。
私は着物を着る時間がなくなってしまいました~[がく~(落胆した顔)]

ざっとこんな感じです。
長くなりますので、それぞれの詳細は続編で書きますね。

準備の一つ、炭洗いをご紹介します。
電熱器もあるのですが、今回はちゃんと炭でやる事にしましたので
炭を洗わなくてはいけません。
お天気の日に外でやりました。

まず洗う前の炭。

茶道用炭.JPG

茶道用の寸法にカットされた炭です。周りには炭の粉がついていて持つと手が汚れます。
このまま火をつけると粉がハゼて畳や着物に穴が開いてしまいます。

今回使う分と予備を入れて、なるべく形の良いものを選びました。

炭を洗う.JPG

バケツに水を張り、タワシで周りの粉を落とすように洗います。
洗っている間に壊れてしまった炭はありませんでしたので、それほどソーっとやらなくても
大丈夫。
流水ですすいだらザルに並べて干しましょう。

炭を洗う2.JPG

今回は2日間外で干し、その後、当日までこのザルのまま室内で保管しました。

洗い終わった炭.JPG

これが真っ赤に燃えると菊の花のように見えるので菊炭とも呼ばれます。
美しい炭はそれだけでご馳走だなぁと感じます。
火持ちやヤニの少なさから、クヌギの木が良しとされています。

こどもの頃の先生は塩水で洗っていました。
なぜ塩水でされていたのか伺えば良かったなと、洗いながら思いました。

それにしても、お茶って優雅なイメージですが
裏方仕事がたっくさんあります[ふらふら]
洗い物したり、道具を箱から出したり、掃除したり
普段より手を酷使したのでガサガサになってしまったのでした[たらーっ(汗)]

続きは次回。

良い一日をお過ごしくださいね。
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初めての茶事を目指して [自宅でお茶事]

こんにちは 翠雀です。

今週は暖かくなったり寒くなったり・・・ 今夜はまた雪の心配。
みなさま、色々とお気を付けくださいね。



今日のBGMは槙原敬之さんです。

自宅の引越しからすでに4か月。 ようやくささやかな茶事を開くことになりました。
茶道を学んでいるからには、茶事を開きたいと誰もが思うのではないでしょうか[exclamation&question]

先日、昔の職場の先輩に『お茶の楽しさって何?』と聞かれました。
お茶を飲むのがそんなに楽しいのかと。

先輩は大寄せのお茶会には数回参加した経験がおありとのこと。
お菓子を食べてお茶が運ばれてきて、遠くで亭主と正客がなにやら話していて
離れた席にいたら会話も聞こえにくいですし、道具なども見えないかもしれませんよね。

多くの人がイメージするお茶会とは、そんな大寄せの茶会ではないでしょうか。

それとは区別されるものに茶事があります。
お客様を数人~多くて10人位。 全員に声が届き、お点前が見えるような
小さな集りです。

懐石料理やお酒が出され、濃茶・薄茶をいただいて4時間位かかります。

亭主7割 客3割

これは茶事における楽しさの割合と言われます。
そうなのかな? と思われるかもしれませんね。

茶事にはテーマがあります。 何の為(何を愉しむ為)の茶事なのかという事ですね。

お招きするお客様の都合を聞き、2月末と決めたのですが
さて、何をテーマに据えようかと考えてきました。

昨日ようやくテーマが決まり、次はそれに沿った道具組です。
お客様が掛軸、花、道具、料理やお菓子、様々なものから
そのテーマを感じていただけたらと思います。

お茶は謎かけゲームのような要素もあると思います。

一つ選んでは、これがBESTな選択なのかを自問する
この繰り返しです。

亭主7割と書きましたが、一番はお客様が喜んでくれる事。
その為に最善を尽くす事が亭主の喜びでありましょう。

どうなりますやら、愉しみながら勉強したいと思います。
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