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ワタシの知らない世界 根付の魅力 [美術館・博物館]

こんにちは 翠雀です。

先週と今週と2度も同じ博物館へ行ってまいりました[exclamation]

朝のスカイツリー.JPG

スカイツリーのふもとにあります。

タバ塩.JPG

たばこと塩の博物館です。

以前は渋谷にありましたが、1年前にこちらでリニューアルオープンしました。
今開催している特別展を見てきました。

たばこと塩の博物館.jpg

根付(ねつけ)というのは、印籠や煙草入れを腰から下げる際に、その紐などの先に付けて
帯に挟んだ留め具です。
江戸時代には実用品でした。
明治維新後、洋装になったり、巻き煙草が主流になったりして
実用品ではなくなっていきましたが、日本を訪れた外国人がこの小さな工芸品に魅せられ
多くの根付が海外に流出しました。

子供のてのひらにおさまる程の小さなものですが、驚きの世界が広がっていました[目]

展示は撮影禁止だったので、図録を買ってきました。

2度も行ったのは、講演会を聴くためです。
昨日は、日本根付研究会からの先生が約2時間お話ししてくださいました。

根付の歴史から始まり、名工といわれる森田藻己(もりたそうこ)の周辺について
分かり易く楽しい内容でした。

藻己という人は大正~昭和にかけての第一人者ですが
この人の作品は本当に超絶技巧です。

まず試作品を作り、オーダー主の希望を取り入れて
本番に臨むそうです。

当時の弟子の修業というのは11年間が平均らしいのですが
藻己に弟子入りすると
1年目 正しい姿勢で正座が続けられるようになること
2年目 小刀をきちんと砥げるようになること
3年目 やっと彫りを教えてもらえます

姿勢が大事だったり、道具が大事だったり
なんだか茶道にも通じるかも。
茶道では『位置の決定』が大切であると教わります。
道具と身体が定位置にピタッとおさまらないと具合が悪い。

話しがそれましたが、藻己は本当に良い作品にしか弟子に銘(作者の名前)を入れさせなかったそうです。
後々恥ずかしくなるようなものに名前を入れてはいけないという事ですね。

ある弟子は11年間で名前を入れたのは数個だったとか。

藻己自身の仕事も、彫っている時間より、小刀を砥ぐ時間の方が長かったと。
職人の中の職人って感じですね[exclamation]
すごいな~と感心するばかりでした。

そして、根付は浮世絵や歌舞伎などからも題材をとっており
そういう知識があるとより楽しめますね。幅広い知識が必要だな~。

講演では私の大好きな柴田是真の名前も出てきて
素晴らしい職人は繋がってるんですね。

気になる講演会が特別展期間中まだありますので、あと2回は行く予定です。
年間パス買って良かった[わーい(嬉しい顔)]

たばこと塩についての常設展示もハイテク化されており
私にはいろいろビックリでした。
今時の展示ってこういうものなのか[exclamation&question]

博物館の近くに面白いお店がありました。

タバ塩付近のお菓子屋さん.JPG

お城のような店構え。和菓子屋さんです。

森八さん.JPG

お土産にいくつか買いました。

森八 和菓子.JPG

この最中はすごいです!
餡がトロ~~りで、モナカが薄~い。 初めての最中でした。
次回も買おうっと。

根付というと、古物市場では象牙で出来たものが良く出ます。
市場でも高値ですので翠雀には手が出ませんが
根付の良し悪しのポイントが少しわかったような気がしています。
次からはそういう目で見て修業しなくては。

押上、浅草、錦糸町など、徒歩圏内なので
ぶらぶら歩きもオススメです。

今回、印象に残った言葉は

『持っていれば粋、持たなければ野暮』

皆さんも小さな根付の世界を覗いてみてはいかがでしょうか。

夜のスカイツリー.JPG
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