柳のように [お道具屋のしごと]
こんにちは 翠雀です。
先週の市場で仕入れたものを紹介します。
ちょっと品薄ではあったのですが、いくつか買う事が出来ました。
まず、赤楽茶碗。 京都の佐々木松楽作です。 お茶席ではおなじみの陶工さんです。
なにげなくルーペで見ていたら、釉薬がサイダーの泡みたいにシュワーっとなっているのに気づきました。
黒楽茶碗には出ない味わいで面白いなと思いました。
お次はこれ!
仙厓さんの堪忍柳画賛です。 競り人がパッと広げて見せた時に 『絶対買おう! 〇〇円まで出せる』 と意気込んだのですが、私ともう一人が声を出したのみで、あっけなく落札~。
まぁね、もちろん複製ですし、上からさがっている風帯(ふうたい)は片方取れちゃっているし、本紙も折れがありますからね。
それでも私は欲しかったのです。 昨年展覧会で観て以来、すっかり仙厓さんにLOVE なのですから。 展覧会の記事はコチラ
帰宅して真っ先に床の間に掛けてみました。
そしてまたまたルーペでチェック。 これ良く出来た複製です。 出来の悪い複製は印刷の小さなドットが見えたり、墨がベットリと単調な感じに印刷されているのですが、墨の濃淡もきれいに出ているしドットも見えません。
出光興産の各支店に創業者の出光佐三氏の写真を飾りたいとの希望に対し、佐三氏はこの堪忍柳画賛の複製を送ったというエピソードも残っています。
その時のものなのかは不明ですが、とにかくまんぞく満足
そして、良い買い物だと周囲の先輩にも言われ、広げてみるのを楽しみにしていたもの。
今回の品薄の市場での唯一の茶掛け。 大徳寺509世・桂堂老師の掛け軸4本です。
箱の状態も良く、何より私はこの方の文字が好きなのです。
ワクワクしながら広げてみると・・・・
なんじゃこりゃーーーー
表具の天の部分が両面テープで貼られています
おそらく前の持ち主の床の間の天井が低かったのでしょう。 長さを短くするために裾上げのようになっています
ナンテコト・・・・・
こんな状態ではどうにもなりませんので、思い切って剥がしてみることに。
揮発性のエタノールを使ってシミにならないように水気を与えながら剥がしていきます。
両面テープを剥がす時、どうしても絹地が引っ張られ、裏打ち紙から剥れてしまいました。
跡が残っています。
他の3本とも同じような状態。。。
更に強力テープで裏を留める念の入れようのものも
本紙にはシミもなく表具もキレイなだけに惜しまれます。
御道具は 【時代の預かりもの】 です。 手に入れたからといって都合よく加工したりするのはいかがなものでしょうか。 本紙に影響がなければ良いの??
競り中はじっくり検品する時間もなく、次々に出てくる品物を一目で評価して値段をつけなければなりません。
それにこんな加工がされているとは想像できませんよ~。
愚痴や怒りが入りまじり眼をあげると
・・・ そうだった 私が未熟でございました
今週もがんばりましょう
先週の市場で仕入れたものを紹介します。
ちょっと品薄ではあったのですが、いくつか買う事が出来ました。
まず、赤楽茶碗。 京都の佐々木松楽作です。 お茶席ではおなじみの陶工さんです。
なにげなくルーペで見ていたら、釉薬がサイダーの泡みたいにシュワーっとなっているのに気づきました。
黒楽茶碗には出ない味わいで面白いなと思いました。
お次はこれ!
仙厓さんの堪忍柳画賛です。 競り人がパッと広げて見せた時に 『絶対買おう! 〇〇円まで出せる』 と意気込んだのですが、私ともう一人が声を出したのみで、あっけなく落札~。
まぁね、もちろん複製ですし、上からさがっている風帯(ふうたい)は片方取れちゃっているし、本紙も折れがありますからね。
それでも私は欲しかったのです。 昨年展覧会で観て以来、すっかり仙厓さんにLOVE なのですから。 展覧会の記事はコチラ
帰宅して真っ先に床の間に掛けてみました。
そしてまたまたルーペでチェック。 これ良く出来た複製です。 出来の悪い複製は印刷の小さなドットが見えたり、墨がベットリと単調な感じに印刷されているのですが、墨の濃淡もきれいに出ているしドットも見えません。
出光興産の各支店に創業者の出光佐三氏の写真を飾りたいとの希望に対し、佐三氏はこの堪忍柳画賛の複製を送ったというエピソードも残っています。
その時のものなのかは不明ですが、とにかくまんぞく満足
そして、良い買い物だと周囲の先輩にも言われ、広げてみるのを楽しみにしていたもの。
今回の品薄の市場での唯一の茶掛け。 大徳寺509世・桂堂老師の掛け軸4本です。
箱の状態も良く、何より私はこの方の文字が好きなのです。
ワクワクしながら広げてみると・・・・
なんじゃこりゃーーーー
表具の天の部分が両面テープで貼られています
おそらく前の持ち主の床の間の天井が低かったのでしょう。 長さを短くするために裾上げのようになっています
ナンテコト・・・・・
こんな状態ではどうにもなりませんので、思い切って剥がしてみることに。
揮発性のエタノールを使ってシミにならないように水気を与えながら剥がしていきます。
両面テープを剥がす時、どうしても絹地が引っ張られ、裏打ち紙から剥れてしまいました。
跡が残っています。
他の3本とも同じような状態。。。
更に強力テープで裏を留める念の入れようのものも
本紙にはシミもなく表具もキレイなだけに惜しまれます。
御道具は 【時代の預かりもの】 です。 手に入れたからといって都合よく加工したりするのはいかがなものでしょうか。 本紙に影響がなければ良いの??
競り中はじっくり検品する時間もなく、次々に出てくる品物を一目で評価して値段をつけなければなりません。
それにこんな加工がされているとは想像できませんよ~。
愚痴や怒りが入りまじり眼をあげると
・・・ そうだった 私が未熟でございました
今週もがんばりましょう
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