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茶室開きをしました ③ 本席 [自宅でお茶事]

こんにちは 翠雀です。

久しぶりの雨になり、気温も高めの朝です。

自宅茶事の続きです。

待合から本席へ入っていただきました。

本席.JPG

この部屋は茶室として作られたわけではありませんので炉がありません。
また、畳の敷き合せも、畳縁も茶室にマッチしていません。
敷き合せは一人で変えられるのかしら? 上手くいくか不安だったので今回はこのまま。

長時間の正座が辛いと思い、こちらにも毛氈を敷きました。
クッション性と暖かさが向上したようです。

床の間はこのように。

床の間.JPG

掛軸は利休さん。
書かれているのは、秀吉の宮中茶会に同行する際、利休という居士号を賜りましたが
参禅の師である古渓和尚がこれを喜んで送った頌です。
本物は表千家さんにあるそうです。

この写しは良く売られていますが、お茶をされる方は一つお持ちになると良いですね。
お席の格がちょっと上がる感じがします。

同時に花入れも飾ってしまいました。

今宵のあるじ 花入.JPG

この花入れは『今宵のあるじ』という銘のついたものの写しです。
利休さんが所蔵していたもので、秀吉が銘を付けたというエピソードがあります。
お客様にはその話をさせていただきました。
汲出し茶碗の桐文は秀吉につながるのだけど、気づいてもらえたかな?

生けたのは梅と菜の花です。
実家の家紋で、私の着物には梅の紋を入れています。
子供の頃から香りも花も大好きなので、実家から切ってきた枝を入れました。
菜の花は利休さんが好んだ花ときいています。
この日は命日も近かったので、菜の花を選びました。
数日前に花屋さんで鉢植えの菜の花を買いまして、当日の朝に入れました。

炉が切れない我家の茶室。

長板総荘り.JPG

風炉を据えましたが、風炉は年間を通して使えるとの事なので
炉が切れない場所でもあきらめずにやってみましょう。
場所も移動可能なので、炉よりも色々と趣向を凝らすことが出来るかもしれません。

これは長板総荘りといいますが、葡萄棚が描かれた皆具(水指や建水など)は
茶名をいただいた折に師匠からいただいた記念品です。
季節は違うのですが、茶室開きにはふさわしいと思いました。

なんとか炭点前をやりまして、香合をご覧いただきました。

香合 塔猿.JPG

染付の香合で、銘は『塔猿』

塔というのは五重の塔などの一番てっぺんの部分を相輪(そうりん)というそうですが
それに猿がしがみついているのです。
この意匠が何を表しているのか、かなり調べましたがわかりません。
京都の窯元に電話してみましたが、番号が変わっているみたい・・・[もうやだ~(悲しい顔)]

今回はその愛らしさと今年の干支、私の干支 って事で使いました。

次はいよいよ茶懐石です。

今日も良い一日をお過ごしください[わーい(嬉しい顔)]
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