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畠山記念館 涼を愉しむ [美術館・博物館]

こんにちは 翠雀です。

畠山記念館で開催中の【涼を愉しむ 畠山即翁の朝茶の会】を観てきました。

お茶では、夏の暑さを避けて早朝に開催される朝茶(あさちゃ)と呼ばれるお茶会があります。
夜明け頃に始まる茶会で、いかに涼を感じてもらえるかに心を配るものです。

私も昨年参加しましたが、朝8時の開始だったのですでに暑く・・・[晴れ]
せめて5時までには始めなければ本来の朝茶は味わえないのかもしれません。

本展覧会は、昭和13年に上野不忍池弁天堂での朝茶に使われた道具が展示されていました。

お茶の展示で有名な畠山記念館。 なのに行くのは初めて。

畠山記念館.jpg

高級住宅街の中に見えてきました。

畠山記念館3.jpg

庭園内にはいくつものお茶室がありました。
外からは見学可能みたい。

エントランスにスリッパが並んでいて、ちょっとビックリ。 靴を脱ぐんですね。

畠山記念館4.jpg

畠山記念館2.jpg

館内は撮影不可でしたが、展示室内には畳敷きの部分もあり、そこに上がって展示を見ました。
畳に座るとちょうど茶室内で眺めるような高さに掛軸がかかっており、考えられた見せ方だと感心しました。

屏風や掛軸は目線がどの高さになるかで、だいぶ違うと思います。
どちらも畳に座って眺めて丁度良いように描かれていると思うのです。
もっと言えば、照明の明るさ(暗さ)も、描かれた時代の、例えばロウソクの灯りで眺めるのが一番絵師の狙いを感じられると思うのです。

日曜の午後でしたが数人のお客さんしかおらず、展示作品を一つ一つじっくりとながめることができました。

特に時間をかけて見たのは会記です。
即翁さんが道具組みや料理の一品一品まで熟考しているのを感じられました。
所々、書き換えられていました。

私が見たかった一つが花入れです。

錠花入.jpg

錠前は縦に使われていますので、横向きにするとそれだとわかりますよね。

以前、偶然手に入れた花入れが、仁清を本歌にした写しだと知り本物を見に行ったのです。
当時の朝茶では朝顔を入れたのですね。

ということで、私もマネしてみました。

朝顔2.JPG

別の花入れでは

朝顔3.JPG

朝顔.JPG

↑の銀色の花入れは特に気に入っているものです。
越前焼に銀を漆で貼りつけたもので、焼肌に細かい布目のようなデコボコがあるので銀箔がキラキラしてとても綺麗なのです。
一番効果的にキラキラするのは、ロウソクの灯りじゃないかと思うので、これは夜の茶会で使いたいと考えています。

もう一つ、朝顔を別の方法で飾ってみました。

朝顔4.JPG

これは、炉縁と敷板で作った飾り台。
私のアイディアを父が工作したものです。 邪道かな?
普段は風鈴を下げているのですが、丸い硝子の花瓶を釣ってみました。
テグスがあったら釣り糸が目立たなかったのに、銅線で下げたものだから見栄えが悪いですね[ふらふら]

この展覧会は9月17日までです。
お茶に感心のある方にはオススメです。 畠山記念館のHP ⇒ コチラ

来週は長袖の出番があるそうですよ。
秋はすぐそこですね。

皆様、良い一日をお過ごしください。
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